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・・・・軽いノリで、スカルジョークで言ったんですよ。
ゾロさんの子を身籠ったみたいですって。
そしたら、すごく驚いたあと。ひどく真剣に。分かった、て言われてしまって・・・・。
私、男なんですけれど。骨だけの存在なんですけれど。
あきらかに身籠ることが出来ない身体なのに、ゾロさん、信じてしまって・・・・。
物凄く丁重に私を扱い始めてしまって、こ、子供の名前まで考え始めてしまって・・・・!
もう、冗談ですよって言える空気じゃなくなって!わ、私、一体、どうしたら!?
わっと、顔を覆って泣き出したブルックに。とても、とてもイイ笑顔を浮かべて。
「嘘ついたあんたが悪いんだから、父親になるからと暴走してメチャクチャしているあの緑頭、責任とってなんとかなさい。」
ナミは、容赦なく事態収拾を命じる。
その発言に、情けない悲鳴をあげるブルックを。
「いいから、正直に冗談だったと言い。とっとと謝ってこい!!」
ゾロからもたらされる惚気やら、恋人バカな行動やら、妊婦(?)の過剰な心配による迷惑やらに胃がもたれ気味なナミは微塵の気遣いもなく、ゾロの前に突き出した。
すると断末魔の悲鳴をあげるブルックを、それは大事に大事に抱きしめて落ち着かせようとするゾロを見れば、どう控えめに表現してもベタ惚れだとしか言えない。
だから、ブルックが正直にいっても。謝るなら、怒ることなぞ微塵もないと言い切れるのだから。
「もう、巻き込むな!アホップル!」
疲れ果てた顔で、魂からの叫びをナミはぶつけた。
(ラブラブにも、限度があるわ!)